COLUMN
浮気調査は、相手にバレることがある?
浮気調査が相手にバレることはあります。失尾と発覚の違い、調査開始直後から警戒されている理由、街の景色に溶け込む張り込み。代表・森田が、自身の調査設計と現場の判断を語ります。

調査設計が、音を立てて崩れるとき。
答えは、あります。 この手のお話は、この回だけでは語りきれません。
代表の森田です。
『あなたプロでしょ?』『プロなんだからバレずに安くやってよ』
そう思われるかもしれませんが、これからご依頼を考えている方にはぜひ言いたい。
ご依頼者様が想像する調査と現場の現実とでは、同じ港区でも赤坂と赤西仁くらい乖離があります。
第010回「浮気調査では、なぜ調査員が複数人必要なのか?」で触れましたが、単独調査では無理をすれば、身バレしますが一番は失尾(対象者を見失うこと)のリスクです。失尾は相手にバレなければ、また調査を再開できます。
一方、対象者にバレるというのは、さらに調査の難易度が上がってしまい、調査時間・人数・費用の負債がのしかかります。どんなにベテランの探偵でも失敗はあります。
大きな代償をなくすために、私は調査設計というものを一番大事にしています。
探偵・尾行の撒き方など簡単にリサーチできる時代。
相手は私たちの撮影の協力者ではありませんから。どこで曲がるか、誰と会うか、いつ出てくるか。こちらが知りたいことを、先に教えてはくれません。
今回は、相手がすでに警戒しているときの話です。
調査開始直後から、警戒されていることもある

「警戒Gメン」その違和感は、現場にはすぐ伝わります。
私はすぐに調査員にこう伝えます『Gメン』。探偵用語ではありませんが私はそう言います。
『こりゃ、前日に何かあったな』
大体、初手からこのパターンは、2パターンに分けられます。
すでに浮気について問いただした。弁護士に相談している。状態からのご依頼。
もう一つは調査開始前日前夜、浮気相手からのLINEを見てしまい、感情が爆発して問い詰めてしまった際、探偵に依頼していることを言ってしまった。出かける前に行き先について何度も聞いた。
この状態でバトンを渡されるのですが、みなさん、こちらから『対象者がかなり警戒されていますが、何かお心当たりありますか?』と尋ねるまで教えてくれません。。。
なかには、過去に一度、探偵をつけられた経験のある猛者もいます。
こちらは初対面でも、向こうにとっては初めての探偵ではない。ご挨拶もしていないのに、研ぎ澄まされた警戒心を持った猛者
だから、相談のときには、これまでのやり取りを詳しくお聞きしています。
問いただしたとき、何と言ったのか。相手は何と答え、その後、どんな動きが変わったのか。
それを知っておくのと知らないのでは調査に大きく影響します。
私の調査設計が音を立てて崩れていく瞬間を何度も経験しました。
ご依頼者の理想と私の理想の調査設計は同じ、それ以上の思いがあります。
でも実際の現場は残酷なもので、一度でも警戒心を抱いた対象者の調査は、対象者と息の詰まる『神経衰弱』をしている状態です。
歩きながら何度も後ろを振り返る。同じ場所を行ったり来たりする。角を曲がった先で立ち止まる。
わざと人気のない細い小道に誘導さえされます。
そうやって相手は疑心暗鬼になりながら、日常の中に「確認のカード」をめくってきます。
「見失わず、気づかれず、証拠を掴んで下さい」。ご希望は分かります。すごく。
私も、そうしたいんです。しかし、相手はその都合に合わせて歩いてはくれません。
神様。私は赤坂の電柱。むしろ私は銀座になりたい。
尾行や張り込みでは、気づかれない距離も大事です。ただ、離れていれば、それでよいわけでもありません。そんな時は街に溶け込んでしまいます。
赤坂の路地に立っているとしましょう。相手からは離れている。顔も見られていない。
ところが、近所の人から見ると、さっきから同じ場所に、見慣れない人が一人いる。
対象者には気づかれていなくても、景色の中では浮いているわけです。
私は自分に言い聞かせます。『私は赤坂の電柱です。むしろ私は銀座です。』
赤坂の路地に立てば電柱になり、銀座の人波に入れば銀座そのものになる。
疑われない日常の景色に溶け込む。景色に溶け込み、自分を消す。 尾行や張り込みで考えるのは、
相手との距離だけではありません。その場所で、自分がどう見えているかも含まれます。
もちろん、電柱になったつもりでも、店先をふさいで立っていれば、店の人には気になります。
人波の中にいても、同じ相手と何度も顔を合わせれば、覚えられるかもしれません。
頭の中で銀座になっていても、現場では、相手の動きと周囲の視線を見ています。
そこには、1ミリの油断も許されない張り詰めた空気があります。
追い続けることだけが仕事じゃないんです。
相手が周囲を気にしていて、こちらと顔を合わせる場面も増えている。それでも追えば、行き先を確認できるかもしれない。けれど、そのために調査の存在を知られれば、その後の行動が変わるかもしれない。
でも、そこで引けば、その先は確かめられない。
瞬時に次の行動を決定する判断。引くか続けるか。これが「プロの判断です」の一言で、全部片付く話でもないんですけどね。
ですから、相談のときには、格好のつかない話も含めて、そのまま聞かせてください。「実は後をつけました」「この店にいたでしょう、と聞きました」。そうした経緯を知ってから考える調査と、知らずに考える調査では、出発点が違います。
次回は、尾行しやすい場面と、しにくい場面です。人がいるから紛れられる。建物に入ったら、こちらも入る。そんな簡単な話ではないところを、もう少しお話しします。